ご報告:広島県熊野町防災減災まちづくり会議

【第1回・第2回熊野町防災減災まちづくり会議】

昨年度末にボウジョレーヌプロジェクトは熊野町防災減災まちづくり会議ワークショップを2回運営させて頂きました。

広島県熊野町は、平成30年7月豪雨災害で12名の尊い命が犠牲になった町です。今もみなし仮設で暮らす団地住民がおられますが、人的被害は約100世帯の住宅が建つ団地の中で発生したため、先日出版された広島県の西日本豪雨体験談にも記載されていますが、被災された方々は同じ町内でも甚大な被害のあった地区となかった地区の分断を強く感じたといいます。

そこで、参加者が、災害は他人事ではなく、いつ自分が遭っても不思議ではないから、「町全体で地域防災力を上げておこう」と自分事として捉え、「自主的な防災減災活動をしたい」と思えるよう、2回の会議内容を心を込めて企画致しました。第2回のワークショップでは避難行動(事前防災)の課題解決アイディアが次々に発表され、所期の目的は達せられたと考えます。アイディアが実際の活動に結び付くことを願うばかりです。

昨年度はボウジョレーヌが一人で運営を担ったため、限られた人数でのワークショップ開催となりましたが、今年度は受託コンサルタント業者のもと、より多くの方々が参加できる形式で実施される予定です。熊野町のご担当者も持続可能な方法を試行錯誤しながら非常に熱心に取り組んでおられます。ボウジョレーヌプロジェクトは、防災教育支援予定の熊二小と地域を結び、陰ながら熊野町の取り組みを後方支援できればと考えています。

【第一回熊野町防災減災まちづくり会議 2019年2月26日】
報告が遅くなりましたが、昨年度末にボウジョレーヌプロジェクトは熊野町防災減災まちづくり会議ワークショップを運営させて頂きました。

広島県熊野町は、平成30年7月豪雨災害で12名の尊い命が犠牲になった町です。今もみなし仮設で暮らす団地住民が大勢おられますが、人的被害は約100世帯の住宅が建つ団地の中で発生したため、先日出版された広島県の西日本豪雨体験談にも記載されていましたが、被災された方々は同じ町内でも甚大な被害のあった地域となかった地区の分断を強く感じたといいます。

そこで、参加者が、災害は他人事ではなく、いつ自分が遭っても不思議ではないから、「町全体で地域防災力を上げておこう」と自分事として捉え、「自主的な防災減災活動をしたい」と思えるよう、2回の会議内容を心を込めて企画致しました。

昨年度は限られた人数でのワークショップでしたが、今年度は別の受託業者のもと、より多くの方々が参加できる形式で実施される予定です。熊野町のご担当者も持続可能な方法を試行錯誤しながら非常に熱心に取り組んでおられます。ボウジョレーヌプロジェクトは、防災教育支援予定の小学校と地域を結び、陰ながら熊野町の取り組みを後方支援できればと考えています。 | ボウジョレーヌプロジェクト

【第一回熊野町防災減災まちづくり会議 2019&#x…

【第二回熊野町防災減災まちづくり会議 2019年3月26日】
報告は、前回の投稿【第一回熊野町防災減災まちづくり会議】の内容をご覧いただければ嬉しいです。

第二回の投稿は、第一部体験談について触れさせて下さい。犠牲者がでた団地の入り口は、7月6日夜土石流が2波押し寄せ全て塞がり、団地には80人近くが取り残されていました。町内への幹線道路は土砂崩れなどで通行できず町も孤立状態。更に不幸なことに、消防署の消防車は町外の消火活動中で消防隊員が町内に誰もいない状況だったそうです。

お話下さったのは、唯一応急復旧ができそうな林道の道路啓開をされ、住民救助にあたられた方です。土木建設業界に身を置く方ならではの知識と知恵で約2時間で林道を啓かれ、取り残されていた住民の多くは指定避難所へ移動することができました。その日のうち救出できなかった方もおられたのですが、自衛隊救助活動がスムーズになるよう、彼はぬかるんだ道路に緊急措置も施され、その方は翌日無事に救出されたそうです。勿論彼が一人で道路啓開をしたわけではなく、消防団員30~40人の協力もあったから。こうした民間の力がなければ、もっと多くの犠牲者がでていたかもしれないと思うと、彼らの救助活動に感謝と敬意しかありません。

上記の話を聞きながら、東京大学災害対策トレーニングセンター(DMTC)が南伊豆サテライト訓練センターで取り入れているプログラムと重なりました。地震災害対応だけでなく、土砂災害や水害でも市民道路啓開を自主防災組織等で実践訓練する必要がある時代になっているのだと実感した次第です。 | ボウジョレーヌプロジェクト

【第二回熊野町防災減災まちづくり会議 2019&#x…